「夢で遊ぶの、とそれは言った」
「夢に踊れと哀れな人形を操る」
「ここは誰かの夢の中。殺意しかない夢の中」
「ただ、悪夢だけをみて」
……そう、誰かが言った。
殺意の中で呼吸
ちっ、と交差点は舌打ちをする。
さっきの衝撃波によってばらばらになり、一人になった事は別に構わない。
しかし、この状況は―――あまり宜しくなかった。
「ったくよォ、俺はこんなクソめんどくせェ夢は見たかねェんだよ」
飛ばされた先をしばらく歩いていたら出くわしたのは、匂宮時雨―――否、匂宮夜のほうか。
人を蔑むような、冷めた目線を交差点に送る黒髪に銀メッシュの青年が、眼の前に立っている。交差点が知る限りの匂宮時雨は銀髪に黒メッシュであるし、そんな表情は浮かべない。
(確か、髪色が反転したほうが夜だったなァ)
そう、時雨が言っていた気がする。
「出来れば時雨の野郎のほうに会いたかったンだがなァ」
「相変わらず時雨のほうが人気だな。僕は好まれないようだ」
「当たり前だろ。てめェなンぞに会いたい奴なんかいるのかよ」
「さぁ、そんな物好きがいるならお会いしたいけど」
「まァ、そうだろうなァ。……で、単刀直入に聞く。てめェはタダじゃ教えてくれねェだろうが、ここは誰の夢だ? 何の意図があって俺たちをこの世界に閉じ込めてやがるンだ」
くくっ、と夜は心底楽しそうに喉を鳴らした。この都会的な雰囲気とはまるで不釣合いな、異端な笑み。
―――光を失っていた信号機が、チカチカと点滅した。
「よくわかっているじゃないか。僕はただじゃあ教えないし、そもそも教えたくも無い……君には特にね」
「そうかよ。なら、」
「無理矢理にでも、力づくで? ……それは無理だよ、わかっているだろう。ここは夢だ、そして僕は《夢喰い》だ。夢を操る存在だよ? それに勝てると少しでも思っているのなら、君は相当な―――」
莫迦だね、と嘲るように笑う夜を、見下した眼で交差点は見つめた。
「もういい。てめェと喋ってると不快な気持ちになる」
「よく言われるよ。時雨も君も聖も還神も誰も彼も、僕の事が大嫌いだ。僕は気まぐれで残酷で暗闇だから」
嗚呼、本当に匂宮夜って奴は不快だ。
ちっ、とまた舌打ちをし、立ち去ろうと背を向けた。
「……良い事を教えてあげるよ」
「あァ?」
振り向かずに聞き返す。不快極まりない、冷めていながら楽しげな表情を浮かべているであろう事が、手に取るようにわかった。
「今、時雨と僕は分離している、この夢の主の意図でね。時雨に会うほうが良いだろう。時雨はこの件に関してあまり協力的ではないから、すぐに教えてくれるだろうけど…さぁ、時雨に会えるまでに君は生きていられるかな。いや、生きているだろうね……彼女が、君が死ぬ事を許さない」
「…………下らねェ事ぐだぐだ喋るンじゃねェよ。不快だっつってンだろォが」
「じゃあ最後に忠告をしてあげるよ。今日の僕は珍しく優しいみたいだから、良かったね。
―――夢で死んだら現実世界で精神が死ぬ。だけど夢の主はそれを望んでいるわけではないんだよ。殺意を感じたところで殺そうとしているとは限らない。夢の主には別の意図があるんだろうね。僕には理解し難い事を、夢の主は考えている。早く夢から醒める事だね」
「あァ、そうかい。言いたい事喋り終えたンならさっさと失せやがれ」
「では、そうするよ」
交差点は振り向かない。
振り向かずとも、わかっている。
後ろには、誰もいない灰色の世界が広がっているだけなのだ。
(―――殺そうとしているとは限らない、か)
匂宮夜の言う事は信じない。彼は匂宮時雨にとても似ていて、否、同等の存在であるが―――絶対的違いがある。
匂宮夜は、匂宮時雨ではないのだ。
だから、匂宮夜の事は決して信じない。
交差点は、静かに自身の右眼を撫でた。
*
優しく呼びかける声が聴こえた。落ち着いた、聞き覚えのある低音。そして、誰かの温もり。
「愛架……、」
自身の掠れた声。頬に触れる誰かの温もりは、愛架のものだ。
だけど、一言呼びかけて来た低音は―――
「しぐちゃん……?」
「そうですよッ、だから早く起きやがれいつまでも寝てんな!!」
「う……頭に響く…」
視界が開けた。
くそ心配したんですよと、ぼそりと小さく呟く愛架の顔と、眉を顰めた時雨の顔が蒼の眼球に映る。そして、相変わらずの灰色の空も。
「お前も巻き込まれていやがったのか」
心底不機嫌そうな声色で、時雨が言う。
だからそんなに眉の間に皺を作っているのか、と蒼は思った。
彼は、この状況を喜ばしく思っていない。この夢の主に頼まれて、皆を夢に堕とした―――まぁ、恐らくそれをしたのは夜だろうが。
時雨は優しいのだ、と冷めた心中で呟く。
「残念ながらねー。気がついたらこんな世界。ここで死んだら洒落になんないのに、殺されそうになるし。災難も良いとこ、って感じ?」
「殺される…かァ」
「? 何ですか?」
時雨の昏い瞳が何かを映した気がしたけれど、蒼にはわからなかった。
(何かが引っかかる)
そのときだった。
不意に人の気配がして、三人は一斉に後方を見た。
「あ、」
吹っ飛ばされる前に見た少女と夕月、そしてまた新たに増えた少女の三人が、いつの間にか現れていた。
「おーっ、《夢喰い》発見したんだよーっ」
「ほ、ほんとに見つけちゃったわね……」
「だから言ったでしょ。折崎茉莉さんを舐めないでくれるかな」
新たに増えた少女は、折崎茉莉と言うらしい。
気の強そうな大きな瞳が蒼たちを見る。
「貴女たち二人はさっきの……」
「お先に見つけられちゃっていたってわけか」
(彼女たちもしぐちゃんを探していたのか)
まぁ、それが一番手っ取り早い方法だ。
(あたしの場合は偶然だったけど、まーとにかくしぐちゃんと合流できたのは良かったかも)
これで、夢の主がわかる。
「さて、そこの還神たちはとりあえずスルーで。用があるのは《夢喰い》だしね?
……単刀直入に聞く、この夢の主は誰」
折崎茉莉が、真っ直ぐに時雨を見据える。
「ちょっと、ほんとに単刀直入すぎるわよ」
「私は遠回しなごちゃごちゃした言い回しは好きじゃないの。ストレートで決めるのが好きなんだってば」
「ロイヤルストレートフラッシュだねーっ」
「違うわよ」
シロのツッコミは気にせず、夕月はくるりくるりと蒼の周りを回り、時雨の周りを回った。
―――雪が夕月と同じように舞う。灰色の雪が。
「教えてやるよ、皆々様ァ。そのために俺を探していたようだしな」
黒が混じった銀髪が、雪に紛れる。
「夢の主の名前は―――、」
誰かの笑い声が聞こえた気がした。
>>05に続く
「夢で遊ぶの、とそれは言った」
「夢に踊れと哀れな人形を操る」
「ここは誰かの夢の中。殺意しかない夢の中」
「ただ、悪夢だけをみて」
……そう、誰かが言った。
殺意の中で呼吸
びしゃり、と血がアスファルトに叩きつけられる。鎌のままの愛架を持ち直し、前方を歩く二人―――聖と交差点の背を追った。
(なーんで、こんな事になったかなぁ)
歩きながら蒼は考える。気が滅入ってくるような、だけど逆に落ち着くような灰色の空をちらりと見やり、淡々と歩く二人を眺めた。
(あたしたちをこんなところに閉じ込めて、一体何の恨みがあるっていうんだか)
確かに皆、恨まれてそうな奴ばっかりだけど、とぼやいてみる。
しかし、この世界に見覚えは無かった。
(夢はその主を反映した世界―――)
こんな灰色の空にビルばかりの世界を夢に見る奴なんて、心当たりが無かった。
「ねぇ、」
蒼の呼びかけに、前を歩く二人は振り向きもしない。
「貴方たちは自分の夢に入った事、あるの?」
「ある」
聖が答えた。交差点は答えなかったが、小さく頷いたように見えた。
「どんなだった?」
「……私の知っている屋敷。黒塗りの鳥居が幾つも並んだ先の―――襖を幾つも幾つも開けた先。包帯にまみれたお座敷で、壁は全て本。そんな世界だ」
「俺は何も無い。真っ暗だ」
なるほどね、と呟く。なんとなく想像が出来た。
「オマエは?」
「あたし? あたしは、夢なんて見ないから」
…嘘だけど、なんて。自嘲気味に笑った。
手に持っている鎌が、震えた気がした。
「と、まぁ……夢は自分を反映した世界。自分に似た、自分を景色で表現したらこんな感じ、みたいな空間。そうだよねっ?」
無言で肯定。
「だったら、こんな世界みたいな奴、心当たりない? どこまで言っても高層ビル、灰色の都会。延々と曇り空。真っ白の世界よりも、自分を持っていないようなそんな―――」
「……自分を持っていない…」
聖が繰り返す。何か引っかかるものでもあったのだろうか?
聞き返そうとしたが、急に曲がり角から飛び出して来た複数の人影に遮られてしまった。
「!」
「おおっ、人や!」
「だねーっ」
「んな事言ってる場合じゃないでしょッ…!! まだ追っかけて来てるのよ!」
あれ、と思わず呟く。
夕月と、見た事あるかもしれないオレンジ色の男と、知らない女の子。
「そうやった、早く逃げんと……!!」
「逃げる? ……あ」
黒い影の塊。その三人はあれに追っかけられてたのかー、などと呑気に考えつつ、愛架を構えた。
「あんなん、逃げるより殲滅したほうが早いじゃん」
「出来るならそうしたいけど、こっちからは近づけないんだよーっ」
「え?」
夕月の言葉に疑問を抱く。同じように疑問に思ったのか、聖と交差点も夕月を見た。
「だって、ほら」
―――刹那。
一瞬の、衝撃波。
「ッ……!!!」
皆が飛ばされていくのが見えた。
(いや、あたしも吹っ飛ばされてんのか、)
避けられなかった―――何故。これも夢の主の意図ってわけ? 皆をばらばらにさせたかった?
そんな思考も、思いっきりビルの壁に叩きつけられて、フェードアウト。
名前を呼ぶ愛架の声を聴きながら、蒼はゆっくりと意識を手放した。
*
人が降って来た。
半ばこの非現実的な夢の世界にも慣れて来た折崎茉莉は、冷静に目の前で起きた事実を心の中で短い文章にした。しかも二人、と付け加える。
「……はぁ」
地面とごっつん★ なんて事にならないよう、寸前で自身の能力で転移させ、ゆっくりとアスファルトの上に横たえさせたが。
「私の射程範囲内で助かったわ」
茉莉の能力は空間移動―――つまり、テレポートである。しかし、触れたものか自身の直線上にあるものでなければ転移させられない。降って来た二人は丁度、茉莉の直線上だったのだ。
こんな非常事態は元々慣れていたが、この世界に来てしまってからさらに心の臓が強くなったな、と思いながら―――いや、もう一時間以上もこの世界を彷徨っていればそうなるか、と思い直し―――二人の少女を軽く揺さぶる。
「おーい、大丈夫?」
恐らく何らかの攻撃を受けて吹っ飛ばされたのであろう、と推測する。この世界は明らかに自分たちを狙っていた。
(何の為に、誰が……)
ずっと考えているが、茉莉の頭脳でもわからなかった。そもそも、このような夢の世界の主など心当たりが無いし、確かに恨まれるような事はやっているが、こんな仕打ちに遭わせるような奴は思い浮かばない。
(大方、巻き込まれたクチか)
良くある事だ、と片付けられるのは、やはり非日常に慣れてしまった者だからか。と、自嘲気味に考えているうちに、一人が咳き込み始めた。ようやく気がついたらしい。茶髪の少女のほうだった。もう一人の、茶髪の少女よりももっと幼い、少女と言うよりか幼女というべき女の子はまだ気絶したままだ。
「うっ……」
「気がついた?」
このパターンが茶髪の少女にとって本日二度目である事は露知らず、茉莉はそう少女に声をかけた。
「ここは、」
「あんた降って来たのよ。大方、なんかに攻撃されて吹っ飛ばされたんでしょう? 怪我は?」
「あー……えっと、大丈夫よ」
「そう、なら良かった。私は折崎茉莉、あんたは?」
「茉莉、ね。名前は、シロ。そっちの子は、夕月」
シロ、と名乗る少女に手を貸し、茉莉は詳しい状況を聞きだした。
「―――ふーん、なるほどね。あんたが出くわしたのは、聖と交差点と……恐らく還神の蒼って奴ね。話を聞いた事がある。予想はしてたけど、やっぱり私は巻き込まれたってわけか。そっちが目的だろうなぁ」
「え、えっと……?」
「その夕月って子はわからない。そもそも、あの三人やそのルークって奴、あともしかすると他にいるかもしれない人間―――そいつらを自身の夢の中でまとめて攻撃して、何の意味があるのかしら。私は夢に詳しくないから更にわからないけど……ったく、もっと情報をこっちに寄越せっての。いつまで経っても眼が醒められないじゃない」
「あの、ちょっ、ちょっと」
「やっぱり夢の主を探すしかないか」
「あたしは《夢喰い》を探したほうが良いと思うなっ」
ばっ、と振り返る。
透き通るような髪を揺らしてくるくる踊る少女―――夕月が、にこりと茉莉に向かって微笑んだ。
「あんた、いつの間に起きて―――」
「―――そうね、情報を求めるならばそれが正しい選択かも」
「待って、《夢喰い》って何よ?」
知らないらしいシロが、尋ねる。
「私も詳しい事は知らないけど、夢を司り、夢を操り、夢を喰らう存在―――」
「それぞれ一人ひとりが持つ、枝分かれした夢の世界を自由に行き来し、その夢の世界から様々な異次元に足を踏み入れることが出来る存在、だね~っ! 夢に《夢喰い》は必要不可欠、夢の中で存在しないなんて有り得ないんだよぉっ」
「あんた、詳しいのね」
「もうちょっと詳しく《夢喰い》について教えてくれる? 場所を特定する」
茉莉のその言葉に驚いたのか、シロが眼を丸くして茉莉の顔を見つめる。
「そんな事出来るの?」
「一応、可能よ。私の頭脳を舐めないでくれる?」
そう言って、茉莉はにやりと微笑んだ。
>>04に続く
「夢で遊ぶの、とそれは言った」
「夢に踊れと哀れな人形を操る」
「ここは誰かの夢の中。殺意しかない夢の中」
「ただ、悪夢だけをみて」
……そう、誰かが言った。
殺意の中で呼吸
キンッ、と、鋭い金属音が響き渡る。刀と鎌がぶつかり合う音。火花が散り、激しい鍔迫り合いが繰り広げげられている。
「なーんだ、聖もここに来てたんだ?」
徐々に聖に押され始め、鎌を持った濃紺の髪の少女―――蒼はバッ、と離れた。
「それはこっちのセリフなんだけど」
「白髪の少年なんて連れちゃって、聖ってショタコンだったっけ?」
「意味不明。好きで連れているわけでもないし、」
「連れられてるわけでもねェ」
白髪の少年と呼ばれた交差点は、不機嫌そうに蒼を睨み付けた。
「何故いきなり攻撃を……全く」
ふっ、と鎌が一瞬姿を消し―――代わりにこれまた不機嫌そうな表情を浮かべた少女が現れた。
「愛架、」
「《夢喰い》を捜していたんでしょう。こんなとこで喧嘩吹っ掛けてる暇があったら捜す時間に当てるべきです」
「うるさいなー、いいじゃんか。戦闘狂の聖が折角お友達連れでいるわけなんだし?」
「友達じゃねェ。それにこいつは戦闘狂でもねェだろォが」
苛々したトーンで口を開いた交差点を、「へぇ」と興味深げに蒼は見つめた。
―――びゅう、と冷たい風が吹いた。
「友達じゃないわりに、ちゃんと聖の事知ってるんじゃん」
「知りたくなかったけどなァ」
「興味沸いてきたかも」
「俺はてめェなんぞに興味はねェ」
「あ~っ、とにかく! 油売ってないで《夢喰い》を捜しましょう! あんた方もどうせ捜してるんでしょう? 手っ取り早く協力体勢取りませんか。なんか不穏な空間っぽいし、さっきあのうざってぇのが襲って来ましたし」
「うざってぇの?」
「ちょいと知り合いの銀髪少女。でも、偽者の幻影さんだったんだけどね」
なるほど、と聖が小さく呟く。ぶわっ、と後方からの風で、髪が巻き上げられた。
「この夢の主は私たちを知っているって事か」
「ついでに言えば、あたしたちを痛めつけるつもりでもいるみたいだけど」
「幻影、となると……夜って野郎が大幅に手を貸しているか、コピーすンのが得意な奴だって事だろうなァ」
「そういう事なら、尚更早く《夢喰い》を見つけるべきです。とりあえず行ってない方の探索をし」
―――刹那。
切り裂くような強風が四人を襲い、空気が割れた。
「っ……!?」
「なんだ、面白くない。誰も切り裂かれなかったんだね、そういう風を起こしたつもりだったんだけどな」
にこ、と。
心底楽しそうな笑みを浮かべた女―――否、今は身体が女になっているだけの男―――桜庭暁が、鉄扇をこちらに向けていた。
「お前……ッ」
「誰もいなくてつまらなかったんだ。俺を楽しませてよ…っと」
連続で霊力を帯びた強風が巻き起こる。
「ちっ、」
「舌打ちはよくないよ?」
「うるさい」
金色の瞳を細め、聖が吐き捨てるように言った。
「殺されたいのか、お前」
暁は微笑んだまま動かない。
だから―――動いた。
再び鎌となった愛架を振り翳す蒼と、愛用している日本刀を抜刀した聖、そして銃を構えた交差点。
一斉に、攻撃が暁に向けられる。
「ははっ」
「……お前は確かに快楽主義で楽しみのためなら何だってする奴だけど」
向かい来るかまいたちを避けながら、暁の頭上に向けて蒼は鎌を振り下ろした。避けようとした暁の目前には、聖。
肉が斬り裂かれる音。真っ赤な鮮血がそこら中に飛び散る音。
「こんな無謀な事はしない。あいつは莫迦じゃないからな。だから、お前は桜庭暁じゃない」
ひゅー、と耳障りな呼吸音。それさえも消し去るように、倒れ伏す寸前の暁に向かって、交差点の銃弾が撃ち込まれた。
「がはっ、」
シュン、と。
血だけを残して、暁の姿が消えた。
「やっぱり幻影だったね」
「殺らないと消えないってか。うざい幻影ですね」
無機質な灰色の中に、鮮血の赤。
頬についた生暖かい血に触れると、蒼は空虚な瞳でそれを拭い取った。
「チッ、余計に弾を使っちまった」
忌々しげに交差点は呟き、べしゃりと音を立てながらアスファルトに散った血を踏みつけ、歩き出す。
それに聖、蒼、愛架も続く。
「なんて居心地の悪い世界」
「さっさとこんな下らない夢からは醒めないと」
「反吐が出るくらい悪趣味な主だなァ」
―――四人が通り過ぎた血の跡を、冷たい風が吹きつけた。
*
空白の空間。
たった一人、灰色の空が続くだけの空間に、独り。
神黒黒は、そこにいた。
「……ここは、」
「どこかのビルの屋上、ね」
一人じゃなかったのか、と黒は思い直す。
しかし、この声には聴き覚えが無い、とも。
「黒―――神黒黒、でしょう」
「誰だよ、お前」
和服の少女だった。灰色の空とは似ても似つかない、空色の長髪を風に靡かせ、黒を見つめている。
「……輝夜」
「ふん、それで輝夜。下に見知った顔が幾つか見えるけど、俺はあっちには行けないのか?」
「行こうと思えば、行けるけど。……ここにいるほうが得策なのは、確か」
意味はよくわからなかったが、行きたければ行けという事だろう。下は慌しく厄介そうだから、行かない事に決めた。
恐らく高層ビルの屋上なのだろうが、広々としたこの空間を囲う柵の下は、明瞭に見る事が出来た。黒も輝夜も知っている人物たちが、いる。
「―――お前の夢じゃないよな?」
「……違う」
薄く笑って、輝夜は答える。
「わたしは確かにあの子達を傷つけたくもあるけれど、」
まるで月のように無機質な光を、両眼に燈す。
「……わたしなら、こんな悪趣味な夢は見ないわ」
「そうか。なら、いいや」
無表情の輝夜を眺めてから、ふっと視線を下ろす。
何も無い、灰色の空。冷えた高層ビルだらけの都会。誰もいない、夢の主を何も映せていない世界。
―――しばらく傍観に徹していてやろう。
黒は、一人ほくそ笑む。
(コイツは何か知ってるみたいだし、時間は十分ある。どーせ暇なんだ)
暇潰しに、犯人探しのゲームといこう。夢に厭きてしまうまで。
>>03に続く
「夢で遊ぶの、とそれは言った」
「夢に踊れと哀れな人形を操る」
「ここは誰かの夢の中。殺意しかない夢の中」
「ただ、悪夢だけをみて」
……そう、誰かが言った。
殺意の中で呼吸
気がついたら、灰色の世界だった。
しんしんと、音もなく灰色の雪が降っている。だが、積もっていない。
澱んだ空。鈍い銀色のビルが立ち並んでいて、ただひたすら道路が続いている。向こうの方に、青く光っている信号。
歩いていくと、十字路が見えた。
「……交差点…。俺の名前かよ」
灰色の雪よりも雪のような白髪と、鮮やかな血色の瞳を持った少年―――交差点は、うっとおしそうに眼を細めた。
「つゥか、ここどこだァ?」
「夢だよ」
ちっ、と思わず舌打ちが漏れた。
振り返りもせず―――もう、誰かはわかっている―――交差点は言葉を吐き出した。
「てめェもいるのかよ、鎖月」
「いたくているんじゃない」
交差点の後ろに立っていたのは、鎖月聖。折れそうなくらい細く美しい黒髪を無造作に掻きあげ、眠たげな眼で前方を見つめていた。
(夢ン中で眠たげってのも変な話だ)
「夢って……また、アイツかァ? ―――匂宮時雨」
「さぁ、どうだろうな。こんな事をするのは時雨よりも夜な気がするけど」
夢を司り、夢を操り、夢を喰らう存在―――《夢喰い》の匂宮時雨、そして匂宮夜。
夢と言ったら、彼らは必要不可欠な存在だ。
「でも、《夢喰い》の夢の中って事は有り得ない」
「誰かの夢ン中って事かァ?」
「そうなるな。でも、私の夢じゃない」
「俺の夢でもねェな」
自分の名を夢に視るなど、そんな無粋な真似は絶対にしない。それに、以前視た自分の夢は『無』だった。
「ひとまず、この夢の主と時雨を捜そう」
「そうだな」
と、言ったときだった。
「……!?」
―――斬り裂く刃の音がした。
*
「…………どういう状況よ、これ」
茶髪の少女、シロは頭を抱えていた。
「うにゃー!!」
「にゃーって、猫やん」
「オレンジは猫にならないのかーっ」
「俺は残念な事に人間やからなぁ」
「しゃーっ」
「威嚇されたっ!?」
透き通るような白に近い金髪を靡かせながら、くるくると回り猫を真似る少女と、髪色と同じ鮮やかなオレンジのマフラーをしている青年。以上が、二人が永遠と繰り返しているやり取りである。
因みに。少女の名前は夕月、青年の名前はルーク=アザゼルだ。
事の始まりは数十分前に遡る。
「ここ、どこなの……」
積もらない灰色の雪が降り注ぐ、高層ビルが立ち並んでいる空間。シロは、そこに倒れ伏していた。
「お、気がついたみたいやな。だいじょーぶか?」
はっ、と上半身を起こすと、見覚えのある青年がニカッと笑ってしゃがんでいた。
「なんで、あんた……ルーク=アザゼル!」
「どうやらここは夢みたいやな。俺も気がついたらここにいたんや。一人じゃなくて良かったわー寂しくて死んでまうとこやった!」
「ま、待って夢ってどういう事、」
「さーて、他に誰かおらんか捜しに行くで」
話も聞かず、腕を引っ張られ身体を起こされる。と、そのときだった。
「ほぁー雪が降ってるのねーっ! ねぇねぇ、積もらない雪ってどこに行っちゃうのっ?」
一人の少女―――いや、幼女が、くるくると回りながらこっちに駆け寄ってきた。
「さぁ、それはわからんのやけど。お嬢さんも気がついたらここにおったんか?」
「えぇっ、あなたも知らないのー? あたしはもっとずっと向こうの方から来たんだよっ」
「ふーん、一人ってわけやな。じゃあ、俺らと一緒に行かへん?」
「行くっ! ねぇ、あなたの名前は? あたしは夕月だよっ、夕方の月」
―――くるくるくる、と。
そうして三人は、出会ったのである。
「……で、今に至るのよね」
「何一人で喋ってるん? シロは独り言が多いんやなぁ」
「つまり、寂しい人なんだねーっ!」
「うるさいわよ! 誰のせいで独り言と溜め息が増えてると思ってるの」
あれから、夕月の動きに合わせて三人は移動している。
その間にわかった事は、夕月とルークは非常に波長が合っていて、非常に扱うのが厄介であるという事だけだった。
(未だに『夢』っていうのも理解できないし)
とりあえず、この世界は『夢』。現実ではないのだろう。
「オレンジーっ、シローっ、雪強くなってるよっ」
「あ、ほんとね」
「あのなぁ、さっきから思ってたんやけど、何で俺の事オレンジって呼ぶん? 確かに髪もマフラーもオレンジやけど、ちゃんとルーク=アザゼルって名乗ったやろ」
「ほぇー? だってあなたはルークもどきでしょっ? だからあたしはオレンジって呼ぶのであったー!」
「もどき?」
相変わらず、意味不明で奇想天外。
「……なるほどなぁ。まぁいいわ、オレンジで」
ん? と、シロはルークの顔を見つめた。一瞬だけだったけれど、冷めた表情を浮かべた気がしたのだ。でも今は、苦笑い。
「そんな事よりもねっ」
夕月の言葉が、シロの思考を遮る。
「あなたたちは後ろにいるものの事を気にした方が良いんじゃないのかなぁ」
「え、」
―――思わず、恐る恐る後ろを振り返る。
「……何よ、あれ」
ざざざざざ、と音を立てて、近付いてくる黒い集団。よく見ると、それは―――
「影……っ!? 何なの、あれっ」
「ひとまず走れ!」
ひょい、と夕月を抱えたルークに腕を引かれ、走り出した。
「人影、みたいな…っ!」
「影法師だねっ! きっと人型兵器なんだよー。あれらはあたしたちを襲ってどんどん増幅していくのだーっ!!」
「意味わかんな!」
「夢の産物は何だって意味わかんないのよー」
「誰かさん―――この夢の主の想像の産物やな…!」
「その誰かって誰よ!」
「知らへん」
「知らないよっ?」
「~っ、もう!!」
無作為に道を選び、めちゃくちゃに走っていく。
景色は相変わらず、鈍い灰色の世界。
>>02に続く
オリキャラさんに100も質問
その1:お名前は?
A:鎖月 聖(さづき ひじり)。鎖月って苗字はあまり好きじゃない。
その2:画像などありましたらおねがいいたします。
A:残念ながらないね。
その3:ご活躍の作品名(ありましたら)
A:「下剋上のアリス」、とか。
その4:ジャンルを教えてください(アクション、ラブコメ、伝奇ものなど)
A:一応、戦闘モノだな。ファンタジーも混ざってるかな
その5:そのあらすじなど。(ありましたら)
A:少女らが下剋上する話?←あばうと
その6:主人公ですか?サブキャラですか?
A:今のところ主人公じゃないね。てーか、これに主人公っているのか。
その7:どんなポジションですか?
A:メインキャラの妹(
その8:あだ名ありますか?
A:特にない。
その9:普段はなんて呼ばれていますか?
A:聖。鎖月って呼ぶ奴もいるけど。
その10:身長、体重、性別
A:173cm、48kg前後、女。
その11:年齢、あれば生年月日も。
A:18歳、2747年4月22日生まれ。
その12:出身地はどちらですか?
A:さあ? 知らない。
その13:髪の色、瞳の色、肌の色は?
A:黒髪で瞳は金。肌はかなり白いほうかな。
その14:人種(人外のかたは種族など)は?
A:一応人間。
その15:利き手どっちですか?
A:両利きだけど、普段は右だな。武器とかは左で扱うときもあるけど
その16:眼、いいですか?
A:いいほうだと思う。
その17:ご職業は?(学生さんは学校名、学年をどうぞ)
A:政府直属特務部隊"FENRIS(フェンリス)"。あぁ、鎖月家次期当主でもあるのか。
学パロだと、征鵠学園3年生、だな。
その18:今の職業(学校)に至った理由は?
A:戦う事を望んだから。
その19:今の職業(学校)好きですか?
A:さぁ?
その20:自分を動物にたとえると何?
A:夕曰く、狼らしい。
その21:特技ありますか?
A:弦楽器、かな。弦楽器全般が弾ける。得意なのはヴァイオリンと三味線だけど。
その22:ご趣味は?
A:読書。
その23:好きな色は?
A:黒とか、金。
その24:好きな花は?
A:好きな花、ねぇ(
その25:ついやっちゃうクセありますか?
A:特に意識してないからわからない。
その26:文字、綺麗な方ですか?
A:普通じゃないか?
その27:得意なスポーツ(もしくはそれに類するもの)ありますか?
A:別に。特に無い。
その28:自分はギャンブラーだと思いますか?
A:たまに付き合いでやるけど、そこまでじゃない。
その29:必殺技なんかありますか?
A:ない・・・と思う(
その30:食べ物の好き嫌いはありますか?
A:ない、けど。紅茶とチョコと辛いものが好きだな。
その31:自分の声に似ている声優さんいらっしゃいますか?
A:さぁ? 作者は伊藤静あたりが良いとか言ってるけど。
その32:気になる人いますか?
A:別に。
その33:恋人いますか?(おられない方は好みのタイプなど語ってください)
A:恋人は学パロなら、鈴のところの(黒埼)玲音がそうだね。
その34:家族構成は?
A:父親、母親、異母姉が一人。
その35:尊敬する人は?
A:いない。
その36:ペットいますか?
A:いない。
その37:親友いますか?
A:親友と呼べるかどうかはわからないけど、時雨とは仲が良いな。
その38:友達多いですか?
A:友達は…どうだろうな。顔は広いんじゃないか?
同じFENRISの十鬼や茉莉、翳と刹那とは仲が良い気がするけど。詩騎とも仲が良いかな。
あー、あと仲が良いわけではないけど、猫又さんのところの交差点とはよく絡む。
その39:敵(もしくはライバル)いますか?
A:敵は立場上多いだろうな。理世なんかには勝手に敵視されてるし、あの人も私の中では敵だし。
戦う事が多いのはあおいのところの蒼、とか。
その40:上司(先生でも師匠でも親方でも・・)をどう思いますか?
A:いないと思う。
その41:そのヘアスタイルは床屋?美容院?それとも・・
A:適当。
その42:ONの時のファッションは?(画像でも可)
A:一応"FENRIS"には制服があるけど、着る事はあまり無いな…あれ、何気に着心地良いんだけど。
その43:OFFの時のファッションは?(画像でも可)
A:黒が多いな。和装も多いか。
その44:何着て寝てますか?
A:黒いキャミソールに短パンとか、適当(
その45:自分のチャームポイントはどこだと思いますか?
A:・・・チャームポイント? 知らない(
その46:もし、違う世界(ストーリィ)にいけるとしたら何がしたい?
A:とりあえずいつもどおりサボる(おま
その47:座右の銘(もしくは決めゼリフ)ありましたらどうぞ。
A:別にない。
その48:これだけは我慢できない!ってことありますか?
A:どうでもいいかな。
その49:自分がゲームになるとしたらジャンルは何がいい?
A:戦闘モノだろうな。
その50:今一番ほしいものなんですか?
A:刀。
その51:カラオケで何歌いますか?(ない世界の方ももしあったらということで)
A:英語の歌詞とかは歌いやすそうだと思うけど(
その52:自分のテーマソングみたいな歌あったら教えてください。
A:作者曰く、すばせかの『Emptiness and』って曲とTHE BACK HORNの『閉ざされた世界』らしいけど、私は知らない(
その53:過去について語ってください。
A:よく憶えていないし、ネタバレになるから控えろだとさ(←
その54:将来について語ってください。
A:今と同じじゃないか?
その55:現在の悩みありますか?
A:寝れない事ぐらいだね。
その56:占いって信じますか?
A:いや、別に。
その57:神様はいるとおもいますか?
A:いるとは思うけど、別に神が絶対だとは思ってない。
その58:しみじみと幸せを感じる時ってどんな時?
A:読書しているとき。
その59:百万円(貨幣価値の違う世界の方はそれぐらいの金額だと思って)あったら何に使いますか?
A:…? 普通に使うと思うけど(←金持ちry
その60:用をたしたばかりのトイレに500円玉を落としてしまいました!拾う?拾わない?
A:拾わない(
その61:現在の設定では絶対にムリなんだけどやってみたいことってありますか?
A:熟睡する事(
その62:愛用品(武器とか小物とか)ありますか?
A:この刀だな(微笑←日本刀大好きっ子。
その63:名作童話のお芝居をすることになりました。どんな物語で何の役がいい?
A:? うーん…「不思議の国のアリス」で帽子屋か三月兎だな。紅茶が飲み放題だから(そこか
その64:今度生まれてくるときは異性がいいですか?同性がいいですか?
A:どっちでも良い(
その65:自分が主役のエロパロ(もしくはやおい)同人誌を見つけてしまったらどうしますか?
A:さぁ?
その66:自分にファンっていますか?
A:? いるの?(
その67:読書はしますか?どんなもの読みますか?
A:ああ、よく読むね。基本何でも読むけど。
その68:音楽は聴きますか?好きなジャンルは(異世界の方は近いと思われるものを)
A:あまり聴かないな。
その69:最近泣いちゃったことありますか?そのわけは?
A:ない。
その70:最近ムカついたことはありますか?そのわけは?
A:ん…なんだったかな、憶えてない(
その71:自分って子供だなぁと思うのはどんな時?
A:さぁ。
その72:自分ってオトナぢゃーん?って思うのはどんな時?
A:何も成長していないなとは思うよ(眉顰め
その73:最近年くったな・・・と感じるのはどんな時?
A:いや、一応18だし…(苦笑
その74:肉体的なコンプレックスってありますか?
A:別に特には無いけど。ああでもこんな華奢なくせによく刀が持てるな、とか言われるのは少し癪に障るな。
その75:精神的なコンプレックスってありますか?
A:……(視線逸らし←
その76:まだ発表されていない秘密データってありますか?
A:私の本質、正体、過去…じゃないか? 掲示板ではかなり言ってるけど(
その77:時間には几帳面な方?
A:普通。
その78:料理ってしますか?得意なメニューありますか?
A:基本的に出来るけど、凄く美味しいってわけでもない。
その79:お酒飲めますか?強いですか?酔うと何上戸?
A:夕ほどではないけど、強い方だと思うよ。
その80:タバコ吸いますか?日に何本くらい?あれば銘柄を。
A:煙草は吸わない。
その81:これがないと生きていけない!ってものありますか?
A:戦う事、戦場、刀。
その82:同性、異性、どっちが好きですか?
A:さぁ。
その83:初恋はいつですか?
A:憶えてない。
その84:相手は誰ですか?今どうしてますか?
A:上に同じ。
その85:初体験・・いつですか?
A:まだしてない。ごく最近まで出た事が無かったからな。
その86:相手は誰ですか?今どうしてますか?
A:だからしてないって。
その87:唐突ですがあなたの一番大切な人がゾンビになってしまいました!もう相手を滅ぼすか、自分もくわれて共にゾンビとして生ける屍となるくらいしか道はないようです。あなたならどうする?
A:殺す。そのほうが相手のためにもなるだろ。
その88:宝物ってありますか?
A:別に。
その89:世界を滅ぼすほどの力を手に入れたら何がしたい?
A:あの人を殺す。
その90:自分ってボケだと思う?ツッコミだと思う?
A:知らない(
その91:ズバリ!弱点は?
A:…耳?(←
その92:作者についてどう思いますか?
A:別にどうでもいいというか(ひでえ!!
その93:作者さんへ質問/このキャラ好きですか?
A:勿論w
その94:作者さんへ質問/その理由は?
A:理由といわれてもry
その95:作者さんへ質問/キャラ作りで参考にした他作品のキャラクターっていますか?
A:聖は珍しく参考にしたのがいないかも。
その96:作者さんへ質問/自分と似ているところってあると思いますか?
A:似てた部分が減ってきた気がするry
その97:作者さんへ質問/メディア化されるとしたらアニメがいい?実写がいい?
A:断然アニメ。
その98:作者さんへ質問/現実時間でこのキャラが初めて世に出たのはいつごろ?
A:下剋上自体は中一前後だけど・・・聖は元々下剋上に出す為ではなく掲示板で出すキャラとして作ったので小6前後、つまり2006年頃ですね
その99:作者さんへ質問/メインの発表媒体はネット?同人誌?
A:ネットです。
その100:お疲れ様でした。最後にこれを読んでくださった方に対してキャラとして何か一言お願いします。
A:よくこんな長いの読む時間があったな(
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Sex:女
Birth:H7,3,22
Job:学生
Love:小説、漫画、和服、鎖骨、手、僕っ子、日本刀、銃、戦闘、シリアス、友情
Hate:理不尽、非常識、偏見