エピローグ

　影が伸びる黄昏時。暗黒が迫る一軒の家の元、純白の十字架が建てられていた。そこに、二人の男女――― 否、二人の少女が立っている。

「アリカ・・・」

　あれから一ヶ月ほど経った。世界は何事もなかったかのように、変わっていない。

「ここを、発とうと思うんです。世賭と一緒に、また旅をしようと」

「いいんじゃない？」

「良かった。反対されたらどうしようかと・・・」

「あのねえ！　どうして私が反対しなくちゃいけないのよ？」

「たった一人、ここに残していくことになるから・・・」

「・・・言ったでしょ。私は一人なんかじゃないよ」

　――― 私はずっと、二人と一緒だよ。

「そう、そうだな・・・」

　世賭と翠は、ゆっくりと微笑んだ。

「行こうか、翠」

「・・・アリカちゃんもね」

　――― 人は死んでも決して消えない。誰かの心の中に、ずっといる。永遠に、それは変わらない。

　三人の影が、繋がった。

　

　――― それは、優しい優しい物語。物語はまた、巡り続ける。決して終わらない物語のように。

 

 

ＥＮＤ

さて、これにて下剋上のアリス第一章、完結となります。
読んで下さった方、心からお礼申し上げます、有難う御座いました!!
今後は第二章を掲載していくつもりです。ついに聖が出るよ!!!←

ただ、不安なことが。色々詳しく役立つアリカが本編で使えなくなる・・・っ!!
しかも第二章と第一章だと、めちゃくちゃ作風が変わる・・・・・っ!!
設定がすげえ自己満足超ご都合主義になる・・・・・っ!!

悲惨です。でもやるからね私は(

第二章は4月ぐらいから始めたいと思います。それまではちょこちょこ下剋上シリーズに関連する短編を。
なんか第一章だと全然でてこなかったけど、下剋上は武術、魔術、特殊能力の蔓延る世界なんすよ。それが全然生かされていない武術のみな第一章だったけど←
というわけで魔術と特殊能力の違いを皆大好きアリカ先生が詳しく楽しく(?)説明してくれます。なお話を一個。

あと世賭と翠の出会い。あとは適当に一本くらいやるかもしれない(


というわけで!!　これからも下剋上シリーズを宜しくお願いします。
・・・・果たして読者はいるのか、きっと片手で数えられるほどにしかいないのだろうと思いながらも頑張ります。

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